本日は、私が長年愛用しております渓流用ネットの紹介記事です。
最近では、各メーカー、工房より銘木を使用した渓流ネットが販売されるようになりましたが、渓流人気なのか、それとも転売目的なのか・・なかなか在庫もなく購入できない事も多いですよね。
気に入った商品を見つけても、在庫切れ・入荷未定というのがほとんどどではないでしょうか。
ならば、自分で作ってみようとも思いましたが、一から木材を調達してきて、切り出し、張り合わせて、曲げ加工をしてとなると、ちょっと素人には難しいな~と思っていた所で出会ったのが「アカサカウッドワークス」さんです。
アカサカウッドワークスさんのHPはこちらから


北海道にあるハンドメイドランディングネットの工房で、完成品の販売はもとより、各種材料の販売もされており、なにより、自分の好みの銘木を組み合わせて選んだ後、型枠だけ作ってもらって自宅に発送をしてくれるシステムが魅力。
あとは、自宅でゆっくり削って、磨いて、塗装して、自分だけのオリジナル品に仕上げていくだけ。


今回もグリップの切り出し~フレーム型枠の貼り付けまでをアカサカウッドワークスさんに依頼、残りは自分の好みに形を整えながらサンドペーパーで磨いて行き、オイルフィニッシュ塗料で仕上げてみました。
型枠到着後に実際に自分で行った作業は木材の研磨、塗装、ヒートン取り付け、クレモナネットの取り付けなどですが、どれも、時間を掛けてゆっくりやれば初めての方でも十分に仕上げる事が可能です。
渓流オフシーズンなどの時間を使ってチャレンジしてみるのもいいですね!
それでは、ぜひ最後までご覧ください
(もん釣り日記)
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アカサカウッドワークスさんから型枠を送ってもらう


まずは、上記バナーからアカサカウッドワークスさんのHPをご覧下さい。
グリップ材、フレーム材など各種銘木が豊富にラインナップされていて、銘木好きは見るだけでワクワクする事間違いなし。
自分の使いたい材料が決まったら、あとはメールのお問合せ欄からコンタクトを取り、打ち合わせを進めていけばOKです。


上の画像は、以前私がオーダーを入れた際に「アカサカウッドワークス」さんより送られてきた花梨バール材の切り出し位置の確認画像です。
今回の切り出し位置ははアカサカウッドワークスさんにお任せしましたが、おそらくこちらの希望の位置での切り出しに対応してくれると思います。


右下の木材から切り出したグリップにフレームを張り付けてもらい、半完成で送ってもらいました。
(画像は研磨・塗装~刻印彫りまでを自分で行った後のものになります)
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塗装工程
それでは、塗装の工程をざっくりですがご紹介します。
まず、ウレタン塗装にするかオイルフィニッシュにするかで迷いましたが、やはり木の質感を肌で触れたいと思い今回はオイルフィニッシュで塗装を進める事にしました。
ここで、軽くウレタン塗装とオイルフィニッシュの違いについてご説明します。
ウレタン塗装の特徴
ウレタン塗装の特徴は、木材表面に塗膜を作る事によって得られる強力な耐水性、耐汚性、耐摩耗性などが挙げられます
鏡面のように磨き上げられた表面は高級車のボディを彷彿とさせるほど滑からな塗装面に仕上がります
湿度の変化を受けにくく、木材が変形したり、割れたりしにくい点
デメリットとしては、木材を塗膜で覆ってしまうので、木が持つ本来の質感、手触り、匂いなどが損なわれてしまう点、傷がついた際の再塗装の工程がかなり面倒な部分が挙げられます。
オイルフィニッシュ塗装の特徴


オイルフィニッシュの特徴はおおまかにいうと上記のウレタン塗装の逆になります。
まず私が感じる一番のメリットが
木の質感をダイレクトに感じられる点になります。
オイル塗装は塗料が木材に浸透していくため、表面に塗膜を形成せずに木の質感、触り心地などが自然な状態で保たれるため、ほぼ無垢材と変わらない自然な感覚が味わえる
塗膜が無い事により木の調湿作用を妨げないほか、傷が入ってもメンテナンスが容易、さらに塗料を定期的に塗り直すことで、得られる独特の質感はエイジングを楽しみたい方へおすすめ
デメリットとしては、傷がつきやすい点や乾燥により木材が変形したり、最悪の場合は木割れする事がある点等になります
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和信ペイント「木彫オイル」で塗装


今回はニスと塗料の専門メーカー和信ペイントさんの「木彫オイル」を使用しました。
木材に浸透して木目の美しさと手触りを楽しめるオイルフィニッシュ用塗料です。



油性で微光沢仕上げがいい感じになるんです
オイルフィニッシュって木材表面に膜を作らないので、銘木本来の質感、手触りを楽しめますし、小傷が入ってもサンディングで綺麗に磨き直せるのもいいところ。
乾く前に拭き上げることで膜を形成せず、オイルが木材内部に浸透して硬化、木地を生かした落ち着いた艶に仕上がります。
乾燥時間は気温20℃で約90分、油性ですので粘度が高く塗りにくい時はペイントうすめ液を使用します。
かなり前の記憶で曖昧な部分もあるんですが、アカサカウッドワークスさんのHPで勧められていたような覚えがあります・・
下地調整~ウェット研磨
「ウェット研磨」という言葉、ご存じでしょうか?
下記の画像は対象は違いますが、テーブル天板を作成した際のワトコオイルでのウェット研磨画像です。


表面が濡れた感じでテカテカしてるのが分かるかと思います。
この状態から、塗料をふき取ることなくそのまま耐水ペーパーで磨いていきます。


イメージは、湿った削りカスを木材表面に刷り込んでいく感じで作業していきます。
耐水ペーパーの番手を上げながら繰り返し行う事で、最終的にはかなり鏡面に近い状態までもっていく事も可能です。
まずはウェット研磨に入る前の準備段階で下地調整を行います。
ここは空研ぎなので通常のサンディングペーパーでOK!
型枠を好みの形になるまで徐々に紙やすりの番手を上げながら、ひたすらサンディングしていきますが、ここでポイント



これ、結構大事だよ!
磨き過ぎない事!
下地調整の段階で木材表面をつるつる状態まで磨き上げてしまうと、塗料が木材に染み込みにくくなり、後の作業に支障をきたしてしまいます。



今回は#240番でストップしてからオイル塗装に入りました
ある程度の形と表面を整えたらいよいよ塗装開始。
必要なものはこちら
- 和信「木彫オイル」
- 刷毛(100均でもOK)
- 木彫オイルを入れるトレイまたはバケツ
- 耐水サンドペーパー #400~800を使用
- ビニール手袋


画像はイメージです
耐水サンドペーパーは下地調整用で大体#240程度くらいまで、仕上げで#800位までの番手を使用します。
もちろん、さらに番手を上げて#1000以上で磨けば鏡面に近づきますが、実際は渓流で使用していく中で小傷は無数に入りますので、#1000番以上は不要だと個人的に思っています。



今回は、好みの色、表面の状態になるまで5~6回程、塗装~ウェット研磨を繰り返しました。
下の写真が実際に木彫りオイルを塗り込んでウェット研磨を終えた後の画像。


研磨して塗装を入れるだけで元の木の状態と全然変わります。
艶としっとり感が出てきて一気に雰囲気がアップするんですね~。
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クレモナネットの取り付け工程



ネットの取り付け工程をちょっとだけ・・
それではクレモナネットの取り付けですが、この工程は申し訳ありませんが、ほとんど画像が残っていませんでした。



申し訳ございません
あと、クレモナネットは今回ネットで別途購入しました。
※アカサカウッドワークスさんに半自作ネットを発注した際に伺った時は、クレモナネットは品揃えしていないとの事でした。
現在の状況は、アカサカウッドワークスさんのHPでご確認下さい。
ネット取り付け用の糸は、
ささめ「天秤仕掛便利糸」を使用



8,12,16号の3つがラインナップされています
今回は12号を使用しました。



張りがあって扱いやすく、おすすめです!


あと、クレモナネットはフレーム枠の穴数とクレモナネットの目数、コマ、深さを確認してから購入して下さいね。
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今回使用した木材と掛かった費用
では、今回私が「アカサカウッドワークス」さんにオーダーした内容をご紹介します。


ネット内径は24㎝でお願いしました。
尺クラスが来ても十分対応出来ますし、渓流アベレージの20㎝程度のヤマメ、アマゴをきれいに写真に収めるのは23~24㎝位がベストなんです。
(※ネットの完成後のデビュー戦が尺アマゴでした)
使用した木材、料金・工賃等
グリップ部分
紅白花梨バール ¥4,600
フレーム材は4層でオーダー
紫鉄刀木(ムラサキタガヤサン) ¥900
カーリーメープルサンド用 ¥500
ブビンガ ¥500
内張り シャム柿 ¥700
加工賃(内貼りあり) ¥5,000
穴あけ加工 ¥2,000
グリップ材切り出し加工 ¥1,500
消費税 ¥1570
送料 ¥650
合計 17,920円
※納期は20日前後
上記内容で見積もりを頂き、作成をお願いしました。
※価格、工賃、消費税、送料等は全て当時のものになります。
※納期も目安になりますので、事前にご確認下さい。
こだわりの部分


今回、アカサカウッドワークスさんにオーダーする際に決めていたのは紅白花梨バール材を使用するという事。


ずっと、カスケットさんのクラロウォルナットのコンクルージョンを使っていたので、少し明るい色の銘木を使ったネットを探していたところでした。


反対側もいい色合いで気に入ってます。
そして、フレーム最外層は紫鉄刀木(ムラサキタガヤサン)を使用してみました。


鉄刀木という漢字からも分かるように、木質は硬く耐久性があります。
そして、特徴的な木目と磨けば磨くほどに光沢を増すのも紫鉄刀木の特徴です。
ヒートンは穴あけ加工済のグリップに多用途接着剤を流し込み固定。


材質はもちろんエイジングが楽しめる真鍮製をチョイスしました。
そして、最後はランディングネットの顔ともいえるべき刻印。


今回は、熱したはんだごての先端部分で下書きした文字部分をなぞって刻印してみました。
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ネットの保管、メンテナンスについて


さて、完成した自分だけのオリジナルの銘木ネットですが、長く使うためには保管場所やメンテナンスに気を付ける必要があります。
今回は、オイルフィニッシュで仕上げているため、木は常に呼吸をしている状態。
ウレタン塗装であれば完全に塗膜で覆われてしまうので、あまり細かいメンテナンスは必要ありませんが、通気性を残したオイルフィニッシュ塗装は定期的なメンテナンスが必要になります。



道具をメンテナンスする時間も楽しいんだよね~
私は、メンテナンスの時間も釣りの一部として楽しんでいますが、この時間を楽しみととるか、面倒ととるかは人それぞれですかね~
保管時の注意点
まずは、普段の置き場所ですが、
一番注意する点は過度の乾燥
天然の木材であるため極端に乾燥した所に長期間置いていると最悪の場合、木割れしてしまうかもしれません。
特に日本の気候は夏と冬で湿度の変化も激しく、冬場は特に過度の乾燥状態に気を付けましょう。
表面が乾いて来たなと思ったら、オイル、ワックスなどを塗り込んで保湿をしてあげると木も喜んでくれると思います。
メンテナンスについて


日頃のメンテナンスについてですが、木材も人間のお肌と同じでとにかく適度な保湿が重要。
わたしは尾山製材さんの
「木工用みつろうクリーム」を長年愛用しています。
天然素材のみで作られているのが気に入った点の一つ。
ちなみに原材料は、国産菜種油・亜麻仁油・椿油・国産ヒバ油、そして国産蜜蝋
何度か重ね塗りをすると、なんとも言えない艶めかしい艶が出る所が一番のお気に入りポイントです。





お手入れしてる時間って最高に楽しいよね!
まとめ
今日は、私がいつも使用している渓流用ランディングネットを簡単にご紹介してきました。
完成品は、もちろん最高の仕上がりなのは間違いありませんが、自分で渓流ネットを作ってみたいと考えている方も多いのではないかと思います。
ただ、全くの初心者がグリップを切り出し、フレームを熱で曲げて形を作り、接着、穴あけ、研磨・・・となると少しハードルが高すぎると思います。
しかし、すでに出来上がった型枠を磨いて塗装を行い、ネットを付ける作業でしたら、ゆっくり丁寧に時間を掛けて行えば、初心者でも必ず満足のいくクオリティに仕上がります。
「アカサカウッドワークス」さん ぜひご利用してみて下さい!
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。
今回、ご紹介したランディングネットを使用した釣行はこちら
















